アルファードは20万キロ乗れる?アルファードの中古車選びの注意点

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トヨタアルファードは数少ない国産のLサイズミニバンで、現行の3代目モデルもモデルチェンジが近いと言われながらも毎月10000台以上のセールスを記録する人気車種です。

中古車市場でもアルファードは20万キロを超える過走行の中古車がたくさん流通しており、新車・中古車ともに高い人気を誇っています。

特に中古車の場合、走行距離が20万キロを超えるアルファードだと中古車価格もぐんと下がるため、快適装備満載の上級モデルにも手が届きやすくなります。

結論からいえばアルファードは20万キロもしくはそれを超える走行距離でも十分乗ることができます。

ただその一方で走行距離が10万キロ、さらには20万キロを超えるアルファードの中古車はそれなりに劣化も進んでいますし、前オーナーの使い方でもその程度は大きく変わるため程度のいい中古車を見つけるためにはしっかりとその状態をチェックすることが重要です。

ここでは10万キロや20万キロといった過走行のアルファードの中古車選びで失敗しないための注意点や上手な車選びについて紹介します。

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アルファードの10万キロ以上走行距離の中古車相場

実際に現在市場に流通している、10万キロ以上走ったトヨタアルファードの中古車価格がどれくらいか、中古車買い取りと販売の大手であるガリバーのサイトで調べてみました。

中古車価格
(万円)
年式走行距離
(万km)
修復歴グレード・モデル
49.8200819.9なし240X
99.8201219.0なし350S
59200917.5なし240X
59.9200815.3なし240X
69.8201014.7なし240S リミテッド
69.8200814.0なし240X
77.8200813.4なし240S
106200813.0なし240G
215201312.0なし350G プレミアムシート
107201111.6なし240SプライムⅡ
59200811.6なし240X
108.8201010.7なし240SプライムⅡ
109.9201010.7なし350G Lパッケージ
89.9200810.5なし240S
154.8201110.3なし240SプライムⅡ
89.8200910.1なし240Sリミテッド
89.8201010.0なし240Sプライムセレクション

10万キロ以上の走行距離で手ごろな価格で買えるアルファードの中古車はまだ2代目モデルである20系が中心になるようです。

2021年春時点での状況ですが、もう少しすれば現行モデルの3代目モデルである30系アルファードの10万キロもしくは20万キロ近く走った中古車も市場に流通し始めるのではないかと思われます。

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アルファードの走行距離からみた寿命はどれくらい?

結論からいうとアルファードの走行距離からみた寿命がどれくらいなのかというのははっきりと定義はできません。

その理由は10万キロや20万キロ、さらには30万キロを超える走行距離を走ったアルファードであっても、それまでにしっかりとメンテナンスされてきていれば、まだまだ車としての機能は十分に果たせるからです。

もちろん自動車は有限寿命で設計された耐久消耗材なので無限に壊れないということはなく、走行距離が増え20万キロとかを超えてくると車を構成する部品が劣化し、交換や修理が必要になる頻度は上がっていきます。

あっちこっち壊れる箇所が増えてきたという状態で、これは走行距離だけではなく経年劣化も影響します。

20万キロ超えのアルファードは安く買えるけど維持メンテナンス費用はそれなりにかかる

そういった観点からは、アルファードに限らず10万キロや20万キロ走った過走行の中古車を購入したら維持するためのメンテナンス費用はそれなりにかかると考えていたほうがよいでしょう。

ただその維持メンテナンス費用もそれまでに必要なメンテナンスがきちんと行われていたかどうかで全然変わってきます。

なので走行距離は多くてもきちんとメンテナンスされてきた中古車を選ぶと言うのが重要なポイントとなります。

過走行のアルファードの中古車選びの注意点

では実際に走行距離が20万キロ近いもしくはそれを超えるような過走行のアルファードの中古車を選ぶ時の注意点を解説します。

注意点① エンジンの状態を確認する

過走行の中古車のコンディションはエンジンの状態で決まると言っても過言はありません。

20万キロ近く走ったアルファードでもエンジンの状態がよければ全然問題なく乗り続けることも可能です。

エンジンの状態を確認する場合の注意点

中古車のエンジン状態を確認する方法としてよく言われるのが、実際にその中古車のエンジンをかけてみてアイドリングの状態と吹け上がりをチェックする方法です。

実はこの方法では中古車のエンジンの状態を正しく確認することはできません。

まずアイドリングですが、最近のエンジンは電子燃料制御なので昔のキャブエンジンのようにラフアイドルになったりエンストするといったことはほとんどありません。

もしそんな状態が起きるのであればそもそも燃料系か点火系が壊れています。

次に吹け上がりですが、車が停止した状態でエンジンをかけて空ぶかしする、いわゆる無負荷レーシングではエンジンのコンディションはわかりません。

中古車のエンジンコンディションを確認するには無負荷ではなく実際に試乗して負荷をかける必要がありますが、ナンバープレートが付いていない中古車だと試乗することはできないので負荷をかけたチェックはできません。

大手の自動車関連メディアでも中古車のチェックポイントとしてエンジンの始動と空ぶかしを推奨しているところがありますが、そんな事をしても中古車の良し悪しはわかりませんし中古車販売店やその付近の住民の皆さんに迷惑がかかるだけなので、そういったメディアの発信するデタラメな情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

エンジンの状態はエンジンオイルでチェック

中古車のエンジンのメンテナンス含めた状態はエンジンオイルで確認します。

オイルレベルゲージでオイルの状態をチェック

まずはオイルレベルゲージでオイルの量と劣化状態を確認します。

中古車の場合、買い手が付いてから車検のための点検整備を行うことが多く、オークションから仕入れてきたままの現状状態で店頭に並べられていることがほとんどです。

オイルレベルゲージに付着するオイルを確認して、オイルの量が極端に少なかったり真っ黒でサラサラだとその中古車はエンジンオイルのメンテナンスがきちんとされずに乗られて来た車の可能性が大です。

エンジンオイルの注入口をチェック

オイルフィラーキャップと呼ばれるエンジンのヘッド上にあるオイル注入口の蓋を開けて確認します。

エンジンオイルが定期的にメンテナンスされずに乗り続けている車はオイルの劣化が進み、スラッジと呼ばれるタール状のものがオイルフィラーキャップの裏に付着しています。

フィラーキャップを開けてみて裏側にスラッジが溜まっているような中古車はエンジンの状態がよいとは言えません。

アルファードはボンネットが短くフィラーキャップも確認しやすいのでできるだけここもチェックするようにしましょう。

注意点② ブレーキの状態を確認する

フロントとリアのディスクローターに摩耗痕がないか確認します。

アルファードは車両重量が2トン近いLクラスのミニバンです。

さらにミニバンなので乗車定員は最大で8名となり、フル乗車状態での車両総重量では2.3トン近い車両重量になります。

そんな重量級の車を走行状態から停車させるには大きな制動力が必要で、ブレーキ系統にも大きな負荷がかかります。

アルファードは4輪ともにディスクブレーキが採用されていますが、ブレーキパッドの定期的なメンテナンスが行われていないとディスクローターの摩耗や変形が起きやすくなります。

注意点③ スライドドアの状態を確認する

アルファードは両側に電動スライドドアを採用していますが、この電動スライドドアは結構故障が多いことで有名です。

スライドドアの開閉はモーターとワイヤーで行っていますが、ワイヤーが切れる故障が多いです。

特に初代のアルファードで多く2台目以降は改善されてはいるものの、モーターやワイヤーのトラブルはパワースライドドアの宿命ともいえるものです。

完全に故障の予兆を把握するのは難しいですが、20万キロ近い走行距離のアルファードだと過去に故障して修理したけどそろそろまた壊れるタイミングかもしれません。

アルファードの中古車を選ぶ際にはパワースライドドアを実際に開閉してみてその動作がギクシャクしたりとスムーズに開閉できない状態だと壊れる寸前の可能性もあります。

注意点④ メンテナンス記録を確認する

その他の中古車がきちんとメンテナンスされてきたかどうかをチェックする方法は、メンテナンス記録を確認します。

メンテナンスの記録は車検証と一緒に車載されているメンテナンスノートにその記録が残されているので、定期点検などがきちんと行われてきたかどうか確認します。

メンテナンスノートが無いような中古車はいくら安くて希望条件に合っていても手を出さないほうが無難です。

まとめ 上手なアルファードの選び方について

以上より、まず走行距離の多いアルファードの中古車を選ぶ時の注意点は、

①エンジンの状態を確認する

②ブレーキの状態を確認する

③スライドドアの状態を確認する

④メンテナンス記録と点検整備記録簿の有無を確認

といった内容が挙げられます。

アルファードの中古車の購入を検討する際にはこれらのポイントをしっかりとチェックするようにしましょう。

自分で中古車の良し悪しを見極められないならプロにお願いするという手もあり

ただ上記の観点で中古車の良し悪しを判断するのは、ある程度車の知識があったり日頃から車の整備などに興味があるようなユーザーでないと実際は難しい部分もあります。

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