KINTOってどういうシステム?KINTOのメリット・デメリット

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この記事ではトヨタが展開する「KINTO」のシステムやKINTOのメリット・デメリットについて解説しています。

任意保険をはじめ、車を所有し維持するためのさまざまな費用全てコミコミの月額料金で利用できるKINTOのサブスクリプションシステムは、若い世代を中心に利用者も順調に伸びています。

一方で、

・そもそもKINTOってどういうシステム?

・一般のカーリースとなにが違ってどんな人に向いているの?

・検索してもKINTOのメリットしか紹介してないメディアばかり、デメリットはないの?

言った声も聞かれます。

そういった声にお答えすべく、トヨタの展開する「KINTO」のシステムの概要と、他社のカーリースとの違いやKINTOが向いている人・向いていない人、またそれぞれのプラン毎にどんなメリット・デメリットがあるのか?といった内容を紹介していきます。

※当記事内の画像の一部はKINTO公式サイトから引用しています。

そもそもKINTOってどういうシステム?

KINTOのシステムは、トヨタ車とレクサス車を対象に、あらかじめ設定された期間を月毎の利用料を支払って所有するシステムです。

月毎の利用料金を支払ってそのサービスを利用するという点では、スマホの音楽配信やVODなどと同様のサビスクリプションサービスで、トヨタ自身もこのKINTOを車のサブスクリプションサービスと位置付けています。

一般のカーリースとなにが違ってどんな人に向いているの?

実際にKINTOはカーリースとなにが違うのか?というと、月々定額の料金で車を利用するという観点ではすでに広く普及しているサービスの「カーリース」と同じです。

KINTOがカーリースと異なる点は

 KINTOは任意保険も込みでの契約になる

 KINTOの契約終了後は必ず車両を返却する必要がある

この2点になります。

逆に言えばご自身のカーライフのニーズにKINTOが向いているか向いていないかは、この2点で判断することができます。

KINTOが向いている人

「KINTO」が向いている人を具体的にいうと、

・任意保険を新規に契約する人(等級が6等級から始まる人)

・車が自分のものにならないことに抵抗がない・困らない人

です。

任意保険を新規に契約する人(等級が6等級から始まる人)

初めて車を持つ方で新社会人などの年齢的に若い人、またそれまでは公共交通機関が発達した都心などの車が必要ない生活環境で暮らしていたけど、地方への転勤や郊外への引っ越しなどで車が必要となった方などが挙げられます。

新型コロナ禍によるテレワークの加速など、働き方やライフスタイルの変化に伴いこういった方のニーズも増えています。

車が自分のものにならないことに抵抗がない・困らない人

例えばカーシェアリングやカーリースに対して特に抵抗もなく、また車をいじる趣味もなく、あくまでも移動の道具として通勤や買い物、休日のドライブなどに使えればいいといった方にはKINTOは向いていると言えます。

KINTOに向いていない人

これはもうまさにKINTOに向いている人の裏返しで、具体的に言えば

任意保険が20等級かそれ近くに達している人

車が自分のものにならないと嫌な人

です。

任意保険が20等級かそれ近くに達している人

例えば20代で車を購入し任意保険をかけて、無事故で30代後半や40代まで任意保険を継続されている方であれば最大割引の20等級に到達しており、車両保険込みの任意保険でも年間5万円以下くらいの保険金額になると思います。

こういった方はこちらの記事でもスタディしている通り、任意保険込みのKINTOのサブスク月額料金の方が割高になってしまいます。

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車が自分のものにらないと嫌な人

最近の若い人には少なくなってきたとも言われていますが、車を所有する事への喜びを感じる人には、契約終了したら車両返却が必要なKINTOは向いていません。

またドレスアップやチューンアップといった、自分の車を自由に改造したいといった方にもKINTOは向いていません。

その他のKINTOに向いていない人

KINTOでサブスク契約する車の使用条件の中には、

車内での喫煙禁止

ペットの同乗禁止

月間の走行距離が1500km以内(期間平均)

がありますので、愛煙家の方とペットを飼われていて車に同乗させる頻度の高い方もKINTOは向いていません。

また走行距離の上限が設定されており、契約終了時に上限(例えば3年契約だと54,000km)を超えていると追加料金が発生します。

したがって契約期間での走行距離推定が、上限を大幅に超えるような使い方が想定される方にはKINTOは向いてないと言えます。

以下の方にKINTOはおすすめです
・初めて車を持つ人=任意保険を新規に契約する人
・車を移動の道具と割り切って使える人
・喫煙習慣のない人
・ペットを同伴して車に乗る頻度がない人
・月間走行距離が1,500km以内に収まる人
該当するのでKINTOの公式サイトに移動する

KINTOの基本プランとメリット・デメリット

 

公式ページにあるように、KINTOのサービスは大きく分けると「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」に分かれます。

両プランの料金体系などシステムの概要は公式ページでほぼ解説されていますので、ここでは公式ページの情報をもとに具体例など補足する形で紹介していきます。

初期費用フリープランってどんなシステム?

車を購入すると、初期費用という名目でいくらかの費用が発生することがありますが、そういった費用の発生が全くないのがこの「初期費用フリープラン」です。

したがって初期費用フリープランだと、KINTOで自分に合った車を探して契約し納車されて、初月のサブスク料金が引き落とされるまで一切の費用は発生しません。

KINTOの「初期費用フリープラン」のメリット

KINTOの「初期費用フリープラン」のメリットとしては以下が挙げられます。

・まとまったお金がなくても車を所有することができる

・ボーナス併用で月額料金を設定できる

・ライフスタイルの変化に合わせて車を乗り換えることができる

まとまったお金がなくても車を所有することができる

車を購入する場合は、頭金を準備したり登録に関わる諸費用分を支払う場合もありますが、そういった車を自家用車として所有し、公道を走れるようにするために必要な費用全般をまとめて支払う必要がありません。

貯金がゼロでも、月額利用料を支払うことが出来れば車を所有することができるのが「初期費用フリープラン」のメリットです。

車庫証明の取得などの登録諸費用は月額料金にコミコミ
車庫証明は販売店が取得代行を行うのが一般的で、その代行費用(手数料)は約15,000円から25,000円くらいかかりますが、これらはKINTOの月額のサブスク料金の中に含まれているので、別途初期費用として料金が発生することはありません。

ボーナス併用で月額料金を設定できる

一般的なカーリースと同様に、KINTOでも月額料金をボーナス併用で設定することが可能です。

ボーナスは一回当たり5.5万円/11万円/16.5万円の中から設定できます。

ボーナスを併用して月々の支払い金額を抑えることで、ワンランク上の車種に乗ることもできます。

ライフスタイルの変化に合わせて車を乗り換えることができる

年収が増えたり結婚して子供ができたりと、ライフスタイルが変化する中で車自体も手狭になったり別のモデルに乗りたくなったりする場合がありますが、KINTOではそういったニーズの変化にも柔軟に対応可能です。

それが初期費用フリープランにのみに適用される「のりかえGO」というサービスになります。

のりかえに伴う手数料はかかりますが、途中解約した場合の中途解約金よりも安くニーズに合った新しい車に乗り換えることができます。

例えばヤリスを5年間でサブスク契約したけど、子供が産まれたのでもう少し大きいカローラクロスに3年目で乗り換えた場合、乗り換え手数料は以下になります。

1年目2年目3年目4年目5年目
ヤリスを5年契約
グレード:X GAS 1.5L 
月額:24,090円
ボーナス:110,000X2回
年間支払額509,080509,080509,080
のりかえGO手数料3ヶ月分175,450↓新規契約開始
カローラクロスを5年契約
グレード:G HEV 1.8L 
月額:31,130円
ボーナス:110,000X2回
 1年目2年目
年間支払額531,300593,560

のりかえGOが活用できる「初期費用フリープランの申し込みはこちら

KINTOの「初期費用フリープラン」のデメリット

KINTOの「初期費用フリープラン」のデメリットとしては以下が挙げられます。

・契約期間の途中で解約すると中途解約金が発生する

契約期間の途中で解約すると中途解約金が発生する

初期費用フリープランのデメリットは、契約時に設定したサブスク期間満了前に解約するとKINTOで定められた中途解約金を支払わなければならないというところです。

例えば5年契約のヤリスを3年で中途解約した場合の中途解約金は以下になります。

1年目2年目3年目4年目5年目
ヤリスを5年契約
グレード:X GAS 1.5L 
月額:24,090円
ボーナス:110,000X2回
年間支払額509,080509,080509,080
中途解約金
(残利用料+追加精算金)
212,116

残利用料:3年目(36ヶ月目)で解約する場合は0円
追加精算金:1ヶ月の月額利用料はボーナス加算額を含む6ヶ月間の利用料合計÷6

ただこの中途解約金というデメリットは、メリットのところで紹介した「のりかえGO」を活用することで解消することができます。

解約金フリープランってどんなシステム?

解約金フリープランは契約時に一定の申込金を支払うことで、契約期間内で解約した場合でも中途解約金が発生しないというプランで、先に述べた初期費用フリープランのデメリットを解消したプランです。

解約金フリープランのメリット

解約金フリープランのメリットは以下になります。

・中途解約金が一切発生しない

・それまで乗っていた車での再契約が可能&割引料金で乗り続けられる

中途解約金が一切発生しない

プラン名の通り、KINTOのサブスク契約を途中で解約しても初期費用フリープランのような中途解約金は発生しません。

KINTOの初期費用フリープランだと、運転免許の返納や海外赴任などによる解約の場合は中途解約金は発生しませんが、ご自身の都合で車を使わなくなって解約する場合には中途解約金が発生します。

地方から公共交通機関の発達した都市部への転勤で、車を利用することがなくなったというケースが該当しますが、そういった場合でも解約金フリープランなら安心です。

それまで乗っていた車での再契約が可能&割引料金で乗り続けられる

解約金フリープランの契約期間は3年間のみですが、初期費用フリープランと異なり3年経過後に同じ車両で再契約をすることが可能です。

再契約は2年単位で最初の3年と合わせて最長7年間となり、2年毎の再契約時には月額料金に割引が適用されるので、よりリーズナブルに乗り続けることができます。

解約金フリープランのデメリット

解約金フリープランのデメリットは以下になります。

・申込金が必要

・ボーナス併用払いができない

・契約期間の途中で乗り換えができない

申込金が必要

画像出典:KINTO

解約金フリープランは契約時に月額金額の5ヵ月分を申込金として支払う必要があります。

例えばカローラクロスだと標準的なグレードでの月額料金は46,750円なので、この5ヵ月分として262,460円の申込金が必要になります。

申込金を実質タダにする方法 

今現在車を所有していて、KINTOの解約金フリープランでの乗り換えを考えている方であれば、申込金を実質タダにできる可能性があります。それは、

今乗っている車を申込金以上の金額で売る

ということです。

ただし、下取りではなく買取査定で売却するということが前提で、買取査定も一括査定見積もりを使って複数の買取業者を競合させれば、最高値での売却が期待できます。

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ボーナス併用払いができない

解約金フリープランではボーナス併用の月額料金が設定できません。

なので、「ボーナス時の支払いを設定して月々の支払額を減らしてKINTOを利用したい」と考えている方には、初期費用フリープランの選択肢しかないということになります。

契約期間の途中で乗り換えができない

いわゆる「のりかえGO」の利用はできません。

解約金フリープラン自体契約期間が3年と短いですが、その間にライフスタイルの変化などにより他の車種に乗り換えたいとなった場合は、解約後に改めて別の車を再契約することになり申込金を新たに支払う必要があります。

例えば解約金フリープランでヤリスを契約し、2年目で解約して月額46,750円のカローラクロスに乗り換えた場合、解約金はかかりませんが新たにカローラクロスの申込金として262,460円がかかることになります。

まとめ

・KINTOのシステム自体は他社のカーリースと同じサブスクリプション

・任意保険が新規(6等級)の若い世代の方にはおすすめのサービス

・車をいじりたい、ペットを乗せたい、車内で煙草を吸う人には向いていない

・各プランのメリット・デメリットを考慮しご自身のニーズに合ったプラン選びが重要

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