中古車は10万キロ超えでも大丈夫?10万キロ超えの中古車の買い方・売り方

中古車の売買では走行距離と年式が一つの判断基準となりますが、その中でも走行距離は10万キロが中古車評価の分岐点ともいわれています。

実際に一般ユーザーが中古車を買う時も10万キロ走った車は何となくボロいイメージを感じてしまいますし、中古車選びの際にも走行距離が10万キロ以内というのを条件にしているユーザーが8割以上といわれています。

中古車の評価は10万キロを境に大きく下がり、評価が下がるということは車としての価値がなくなったということになりますが、車本来の機能を含めた価値は10万キロ程度の走行距離では全く問題ありません。

ここでは10万キロ超えた中古車でも大丈夫な理由や、逆に10万キロを超えた車を売却するときに1円でも高く売る方法を紹介していますので、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること
・そもそも10万キロオーバーの中古車は購入しても大丈夫なのか知りたい
・10万キロ超えの中古車を購入するにあたってチェックすべきポイントを知りたい
・10万キロ超えた中古車の主な維持メンテナンス内容と費用を知りたい
・10万キロオーバーの中古車を売却するときのベストな方法を知りたい

中古車は10万キロオーバーでも全然問題ない?

まず最初に、現在の自動車の寿命はどれくらいなのかご存じですか?

自動車は有限寿命の耐久消耗財であり、走行距離と年数に比例してその寿命は短くなっていきます。

自動車メーカーでは市場での使われ方を想定し、自動車メーカーとして保証すべき走行距離と年数を定めてそれに適合できるように車を開発しています。

現在は世界中のどの自動車メーカーにおいても15年24万キロを保証可能な車づくりをしています。

したがって走行距離10万キロというのは自動車メーカーの定める耐久性の目標から見れば半分以下の走行距離ということになりますので、まだまだ全然車の寿命としては問題ない状態だといえます。

なおこの15年24万キロ保証というのは、その期間や走行距離であれば故障しても自動車メーカーの保証で無償で修理してもらえるという意味ではなく、あくまでも安全に車の機能を維持し続けることができる年数や走行距離という意味です。

車は10万キロ超えたら税金が変わるの?

日本の国内で車を走らせるためには、税金を支払いナンバープレートを取得する必要があります。

日本の車の税金は、基本的にはエンジンの排気量と経過年数で決まっており、走行距離で税金の金額が変わることはありません。

なので10万キロまたはそれ以上走っていても税金の金額は同じになります。

ちなみに新車登録からの経過年数で13年を過ぎると、環境負荷が大きい車とみなされペナルティ的に税金の金額が加算されますが、排気量ごとの13年経過前後の税額は以下の通りです。

区分 軽自動車 排気量 13年未満 13年経過
660 10,800 12,900
区分 乗用車 排気量 13年未満 13年経過
1000cc未満 29,500 34,000
1000以上~1500cc未満 34,500 40,000
1500以上~2000cc未満 39,500 45,500
2000以上~2500cc未満 45,000 52,000
2500以上~3000cc未満 51,000 59,000
3000以上~3500cc未満 58,000 67,000
3500以上~4000cc未満 66,500 76,500
4000以上~4500cc未満 76,500 88,000
4500以上~6000cc未満 88,000 101,500
6000cc以上 111,000 128,000

10万キロ超えの中古車を購入するにあたってチェックすべきポイント

では実際に10万キロを超えた中古車を購入する場合、どんなところをチェックすればよいのか?ということについて解説します。

まずはきちんとメンテナンスがされてきたかを確認しよう

先にも述べた通り、走行距離10万キロは車の耐久信頼性の設計寿命からみれば半分以下の状態なので全然問題ないレベルではありますが、これはあくまでも10万キロ走行に至るまでの間、きちんと必要なメンテナンスがされてきたというのが前提になります。

ノンメンテナンスで10万キロ走行ではやはり、いくら耐久寿命内といえども車としての機能は十分に維持されていない可能性があります。

きちんとメンテナンスされてきた車は、基本的には点検整備記録にそのメンテナンス記録が残されていますので、まずは車検証とともに保管されている点検記録簿を確認してみましょう。

最も重要なのがエンジンオイルのメンテナンス

10万キロ走行に至るまでのメンテナンスで最も重要なのは、エンジンオイルがきちんと交換されてきたか?ということです。

エンジンオイルはエンジン内部の潤滑を行い金属同士の摺動により摩耗を防ぐ役割を持っていますが、エンジンオイルは長期間使用して劣化してしまうと本来の潤滑機能を果たせなくなります。

最低でも5,000㎞~10,000㎞走行以内、ターボチャージャー搭載車の場合だと3,000㎞~5,000㎞ごとにエンジンオイルやエレメントが交換されてきたか?が重要なポイントです。

ただエンジンオイルの交換履歴は点検記録簿できちんと記録が残っていないとなかなかその履歴を確認するのは難しいところもありますが、現車で確認する方法としてはエンジンオイルの注入口のフィラーキャップを外して、その裏側をチェックするという方法があります。

エンジンオイルが定期的に交換されないまま使われてきた車は、このフィラーキャップの裏側にカーボンスラッジと呼ばれるドロドロのカーボンが堆積しています。

オイルフィラーキャップの裏側をチェックして、カーボンスラッジが堆積しているような車は10万キロを超える走行距離の間ろくにオイルメンテナンスがされていない中古車だといえるので、購入は控えた方が無難です。

車両下回りの状態を確認しよう

車は日本国内でも北は北海道南は沖縄まで様々な環境の中で使われていて、ネットの中古車検索が普及したことにより、日本全国どこからでも条件に合った中古車を購入することができます。

また中古車市場には業者オークションを通じて全国の中古車が流通しており、北海道で使われていた車が沖縄で中古車として販売されているとかはごく当たり前のことですが、冬場に融雪剤を日常的に使用する北海道のような寒冷地で使われていた車は車両の下回りの状態が非常に悪く、購入後にいろいろとトラブルが起きるリスクが高いです。

10万キロに至るまで寒冷地で使われていたような中古車は車両下回りのフロアパネルや足回り、ブレーキ系統の腐食がかなり進んでいますので、購入時には下回りをチェックすることが重要です。

車両下回りのチェックはリフトアップしなくとも停車している車の下をのぞき込むレベルで十分錆の発生状態など確認することが可能です。

ちなみに一昔前の車だと寒冷地で10万キロも走行すればマフラーが腐食して穴が開いたりといった事もありましたが、最近の車はマフラー自体もステンレス製が採用されているので寒冷地での10万キロ走行でマフラーに穴が開くというようなことはありません。

10万キロ走行を超える中古車を購入するなら
・エンジンオイルのメンテナンス状態は必ずチェックしよう
・車両下回りの状態を確認し、フロアパネルや足回りの発錆が酷い車は避けたほうが無難

10万キロ走った車のトラブル事例とメンテナンスについて

次に実際に車は10万キロ走行するとどのようなトラブルが起きやすくなるのか、10万キロ超えた中古車を購入した場合のメンテナンスについて紹介します。

ブレーキキャリパーの固着

10万キロくらい走行した車で起きやすいトラブルの一つが、ブレーキキャリパーの固着です。

ブレーキキャリパーとはディスクブレーキを左右から挟み込んで制動力を発生させる油圧ピストンですが、この油圧ピストンが固まってしまう状態をキャリパーの固着といいます。

ブレーキは制動力を得るためにブレーキパッドでディスクブレーキを挟み込み摩擦力を発生させますが、その度にブレーキパッドは摩耗しブレーキダストと呼ばれる小さな粉を発生させます。

10万キロを超える走行距離になると、このブレーキダストがだんだんと堆積していき、またキャリパー周辺の錆も進んでくることでキャリパーの固着が発生します。

ブレーキキャリパーが固着した際の症状は、走行中にステアリング振動が発生する事とブレーキを踏んだ際にジャダーと呼ばれる振動が発生するようになります。

またブレーキキャリパーが固着した状態では常にブレーキパッドとディスクが接触した状態になっていますので、その状態で走行を続けると摩擦熱でブレーキディスクローターが変形したり、最悪の場合には車両火災に繋がることもあります。

なので、走行中にステアリング振動が発生したりブレーキング時のジャダーが感じられたら速やかにディーラーなどの修理工場に入庫するようにしましょう。

車は10万キロでタイミングベルトを交換しないといけないのか

車は10万キロ走ったらタイミングベルトを交換しないといけないというのは昔から言われていることですが、結論から言えばタイミングベルト式の車であれば10万キロ走行あたりでタイミングベルトは交換しておいたほうが良いです。

ただここ最近の車はタイミングベルトよりも耐久信頼性に優れる金属製のタイミングチェーンを採用している車種が多いので、古い年式の車を購入する場合以外はタイミングベルトの交換を気にする必要はないといえます。

タイミングベルト自体も耐久性が向上し、10万キロ以上の走行距離でも切れることは少なくなりましたが、切れるときは何の前触れもなく突然切れるのと、切れた途端に即走行不能になりますので、やはり10万キロを超えるような車はタイミングベルトを交換したほうが良いといえます。

10万キロ超えのタイミングベルト仕様の中古車を購入する際はタイミングベルト交換済みかどうかを確認するとよいですね。

なおその車がタイミングベルトかタイミングチェーンかは、ネットの検索情報でも知ることができますが、一番確実なのはその車種の新車ディーラーもしくはOEMのお客様相談室経由で問い合わせすることです。

10万キロ超えた車の車検費用はどれくらい?

車検費用は税金や自賠責保険などの、どんな状態の車であっても一律の金額がかかる費用とは別に点検整備費用と消耗部品の交換費用が発生します。

10万キロ走行した中古車の場合、どんな部品の交換が必要でどれくらいの費用になるかということですが、まずは車検に通すための重要保安部品の状態がどうかの確認から始まります。

重要保安部品とは車を安全に走らせるための機能をつかさどる部品で、これらが正常な状態でないと車検を通すことができません。

具体的には動力伝達系、かじ取り装置と呼ばれるステアリング系、制動装置、緩衝装置、燃料装置などを構成する部品が重要保安部品となります。

例えば制動装置はブレーキになりますが、構成部品としてはブレーキペダルとブレーキペダルの踏力を車を止める力に変換するための部品である、マスターシリンダーやブレーキパッド、ディスクローターなどが挙げられます。

10万キロ以上の走行距離になるとこういった重要保安部品周りが劣化したり消耗して交換が必要となる頻度も増えますので、それらを含めた車検費用となり金額の相場としては車種によって差はありますが国産車の普通車だと大体10万円~15万円、軽自動車だと8万円~12、3万円といったところが車検費用の相場となります。

中古車で10万キロ超えの軽自動車を買わない方がいい理由

車の耐久信頼性寿命からは10万キロ程度の走行は全く問題ないにもかかわらず、軽自動車は10万キロ以上走った中古車は買わないほうが良いといわれていますがそれはなぜでしょうか?

自動車は耐久消費財なので走行距離が増えるほど劣化が進んでいきますが、その走行距離と劣化の関係には負荷頻度が大きく関係します。

負荷頻度とは車を走行させるうえでどれくらいの負荷がどの程度かかっているか?ということですが、同じ10万キロ走行の中古車でも軽自動車と普通車では負荷頻度の度合いが大きく異なります。

その理由は普通車に比べ排気量が小さくエンジン出力も低い軽自動車は、同じ車速で坂道などを走行するときには排気量が大きく出力に余裕がある普通車よりもアクセルの踏み込み量が増え、エンジン回転数も高くなります。

エンジンが高回転で運転されているということはそれだけエンジン内部の摺動抵抗も大きくなりエンジンへの負荷も大きくなります。

また高回転で運転することにより入力元の振動も大きくなりますので車全体の負荷も大きいといえます。

そういったことから、軽自動車で10万キロ以上走行した中古車は総じて劣化度合いが大きい物件が多く、車本来の快適性や性能が十分に得られない状態になっているケースが多いです。

また軽自動車は販売価格も普通車よりも安いのでそれだけ製造コストも抑えられており、普通車よりも低いグレードの材料などを採用するケースも多く、そういった部分でも同じ10万キロでも普通車よりも軽自動車のほうが劣化が早いといえます。

・重要保安部品の交換が必要になると車検費用は5万円~10万円ほど追加が必要となる
・負荷頻度の高い軽自動車は10万キロを超えると劣化が激しいので中古車としてはおすすめしない

結局車は10万キロ走る前に買い替えた方がよいのか

中古車の残存価値は経過年数と走行距離で決まってきますが、走行距離に関しては基本的な評価条件として1年1万キロ走行が前提となっています。

1年1万キロであれば10万キロ走行時点では10年が経過している状態であり、走行距離だけではなく年式の面からもその評価額は大きく下がり、下取りの場合は10年10万キロ走行であればほぼゼロ査定となります。

なお車種によって差はあるものの、走行距離が多くても年式が新しい場合はそれなりの価格評価がされますがそれでもやはり10万キロを境に評価額はガクッと下がります。

そういった観点からも、車を買い替えるのであればやはり10万キロ走行を超える前に売却した方がより高く売ることが出来るといえます。

10万キロ以上走った車を買い換えるのにベストな方法とは?

そうは言ってもローンの残債含めた買い替え費用の都合や次の車検のタイミングなど、必ずしも10万キロになる前に車を売却できるとは限りませんね。

ただ上記のような都合で今乗っている車が10万キロを超えてしまったからといって、査定額がゼロになってしまうとあきらめる必要はありません。

10万キロを超えた中古車でも下取り査定ではなく買取査定に出せばしっかりと値段がつきます。

基本的に新車ディーラーは新車販売がメイン業務なので、買い替えで下取りした中古車は自社店舗で中古車として販売するか国内の中古車オークションへ流すのがメインとなります。

また走行距離が多く程度の悪い状態であったり不人気車で国内市場でのリセールが期待できないような場合は廃車処分する場合もあります。

一方、買取査定の場合は日本国内の中古車市場だけでなく、高品質な日本車が人気で高値販売が見込める、海外市場への流通ネットワークを持った買取専門業者も多いため走行距離が多い車でも高値で買い取ってくれます。

さらにそういった買取専門業者に一括で査定見積りを依頼することで、競合により更なる高値売却が期待できます。

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